ストレスの感じ方には個人差があります。同じ現象を体験したとしても、ストレスと感じない人もいれば非常に強いストレスを受けたと感じる人もいます。また、ストレスの耐性についても個人差が多きく、ストレスがすぐに体調に出る場合もあれば多くのストレスを抱え込める人もいます。しかし、多くの人はどのくらいストレスを抱えているのか把握しないまま生活をしており、ふとした瞬間にストレスが許容量を超して体調や心のバランスを崩したりします。
アメリカの心理学者ホームズトレイは1960年代に社会再適応評価尺度を示し、ライフイベントにおけるストレスの大きさを数値で示しています。最も数値が大きいのは配偶者の死(100点)としていますが、結婚(50点)、妊娠(40点)、子供の独立(29点)などの喜ばしいことや一見なんでもない事に対してもストレス数値が大きいとされています。このことから、ストレス=嫌なことではなく、環境や心境の変化がストレスに大きく関わっていると言えます。心の状態を客観的に評価するために役立つのがストレスチェックです。
ストレスチェックはインターネットでも簡単に行うことができますし、職場のストレスチェックや学生向けのものなど様々な立場に応じて検査項目があります。嫌な体験をした覚えがない場合でも心の疲労がストレスとして溜まっている場合がありますので、ストレスチェックを行い自分の状態を把握することで心や体の健康をコントロールできるようにしましょう。